10月 13 2013

アレーテこども未来研究所がスタートします!


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こどもーるでは、社会で真に活躍できるための「生きる力」や、周囲の人を楽しい気持ちにしたり思いやりを実際に行動に移すための「リーダーシップ」をこどもが身に付けるとともに、1人1人が個性豊かに自分らしく生きていけるためにはどうすれば良いかを学び合う「アレーテこども未来研究所」が今月からスタートします。
私達がこの「研究所」をどのような考えでスタートさせたか、以下、披露させていただきます。

東大進学トップクラスの高校から、東大等を経て、一流の就職先に進んだ人が、果たしてその後自分の能力をフルに発揮して幸せな人生を送っているのか?
㈱リクルートワークス研究所では現在そのような調査を行っています。
まだ調査結果はまとまっていないとのことですが、先日お聞きしたところでは、次のようなことがわかってきたそうです。
〇必ずしも成績や卒業した大学、就職先がどこかということで幸せかどうかが決まっているわけではない。
〇幸せかどうかは、その人の生き方や人間性、そして、一言でいえばリーダーシップの有無が、影響しているのではないか。
〇リーダーシップは大人になってからはなかなか身に付けられない。

日本の学校教育では、リーダーシップを教えません。
かつて、元国連高等弁務官で現国際協力機構(JICA)総裁の緒方貞子氏が「日本の教育は、平均点が極めて高い人材群を作りだすが、そこに重きを置きすぎていて、リーダーシップの育成には不向きと感じる。」と述べられたそうですが、リーダーシップとは、単に「上に立つこと」だけを意味するのではなく、例えば、多くの人をhappyにするための行動を起こすことや、電車の中で足の不自由な方に席を譲るなど、思いやりの気持ちを率先して実行に移すことも意味するはずです。
リーダーシップを育まなければ、自分さえ良ければ良いという人がますます増えて、日本の将来はますます危うくなります。

では、どうすれば良いか?

私達は、こどもの遊びの世界でこそ真のリーダーシップが育まれると考えています。
遊びは、一緒に居て楽しいと思える間柄の者同士でなければ成立しません。
こどもの世界では「利害を考えてつきあう」ことはありません。だから「自分さえ良ければ良い」と日頃考えている子が「一緒に〇〇をして遊ぼう!」と友達に声を掛けても、友達を巻きこむことはできません。
また、年下の子や、その遊びが苦手なこどもも一緒に遊びに巻き込むための、思いやりを持っている子でなければ、遊びの輪は作れません。
つまり、遊びの世界でリーダーシップをとれるこどもこそ、真のリーダーの資質を持っていると言えるのです。
そして、こどものときに、遊びの世界でこのような経験を重ねることこそが、真のリーダーシップを育むことになるのです。

また、こどもは、心から楽しんでいるこどもにしか近づきません。
「やりたいこと」をやっているのではなく、「やらなければならないこと」を無理してやっているこどもと一緒にしても楽しくないので、そんなこどもには誰も寄っていきません。
つまり、自分らしく生きていなければリーダーシップを発揮することはできません。

私達は、このような考えに立って、こどもにとっての学びの場としてだけでなく、保護者が今後こどもをどう育てるか、そして自分はどう生きるべきかを互いに学び合う場として、このほど「アレーテこども未来研究所」を立ち上げました。
「誰かが『先生』になって答を決め、一方的に教える。」などということはしないので、ここでは大人もこどもも「研究員」です。

私はかつて東京大学で学び、そして自治省・総務省などで仕事をする中で、たくさんのリーダーシップあふれる人に出会ってきました。
数々の法案を成立させる過程で、もみくちゃになって、何度も「もうだめだ」という状況に陥り、上司・同僚・部下と互いに自分をむき出しにし、みっともない姿をさらけ出しながら仕事をしてきました。
その中で、優秀で、人柄も素晴らしく、そして活躍している人をたくさん見てきました。
そのような人達は、ほぼ間違いなく、こどものときの遊びのリーダーだったと思います。
このような自分の経験、体験を踏まえながら、研究所を運営していきます。

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